お恥ずかしい話ですが、わたしは開業した整骨院をわずか1年で閉院させた黒歴史を持っています。
なぜ、1年という早さで閉院をしたのか?
本ページでは、閉院の理由と経緯を包み隠さずお伝えさせていただきます。
もし、ご覧の先生が今、閉院を少しでもご検討中であればぜひ最後までご覧いただけますと、わたしの黒歴史も何かのお役に立てるかもしれません。
整骨院を閉院した理由
筆者の場合、整骨院をわずか1年で閉院した理由は以下の3つです。
- 業績不振
- 分院・業務拡大の失敗
- 業界への嫌気
業績不振
一番の理由はもちろん業績不振です。
整骨院を開業すれば自然と来院者が増えてくるなんていう話は昔のこと。
間違いなく供給過多の整骨院業界では、来院者を取り合う「パイの奪い合い」の状況です。
それでも「自分なら大丈夫」という根拠のない自信から、大した経営プランもなく開業をした末路が閉院でした。
分院・業務拡大の失敗
筆者が、1年で閉院した整骨院は業務拡大として出した「分院」です。
業務拡大の理由は、はじめに開業した整骨院の業績が運よく伸び、一時期では「おひとり整骨院」にもかかわらず、1日30人を超える来院数を記録していました。
そのため「もっと稼ぎたい」という欲が出てしまい分院という業務拡大に手を伸ばしたわけです。
しかし、業務拡大は見事に失敗。
ひどいときには1日1名しか来院がない日もあり、雇ったスタッフのモチベーションも下がっていき、最終的には退職される始末。
業績不振に加えて、次のスタッフを探す気力も失ってしまい閉院を決意しました。
整骨院業界への嫌気
筆者は、今でも整骨院は経営しています。
しかし、保険施術をほとんどしておらず、毎月のカルテ枚数は1~3枚ほどです。
おそらく、多くの先生方がジレンマを抱えながら毎月のレセプト作業を行っていることでしょう。
このような、状況が嫌で閉院を決意して新しい整骨院を立ち上げたという経緯もあります。
閉院を検討されている先生方へ
今、閉院・廃業を検討されている先生方の今後の選択肢は以下の4つではないでしょうか。
- もう少し続けてみる
- 別の場所に移転する
- 従業員として整骨院で働く
- 違う仕事に就く
もう少し続けてみる
業績不振の場合、経営の見直しで業績が伸びる場合もあります。
たとえば、以下のような見直しを行ってみてはいかがでしょうか。
- 広告宣伝に予算をつける
- ホームページのリニューアル
- 料金改定
- 特化型の整骨院
- コンサルを依頼
また、本業(整骨院)とは別の収益源を確保することもおすすめです。
別の場所に移転する
筆者がとった行動です。
もちろん移転をすれば業績が伸びるわけではありません。
しかし、筆者の場合は移転先のテナント料を大幅に減らし、なおかつ支出を見直すことで現在は1日2~3名の来院数で黒字経営ができています。
- テナント料
- 広告宣伝費
- 予約システム
- ホームページ料金
カットできる支出は徹底的にしました。
とくに毎月10,000円以上支払っていた、ホームページの保守管理料、予約システムなどをすべて解約。
ホームページは自作して、予約システムは無料のものを導入して毎月約20,000円~30,000円のカットを実現しました。
従業員として整骨院で働く
経営の難しさやリスクの高さは閉院を検討されている先生方なら痛感しているはずです。
実際に、雇われて毎月安定した給料をもらえる方が楽だと感じる先生方も多く、整骨院に再就職するケースもめずらしくありません。
ただし、整骨院によっては、経営をしていた先生を「経験者」として優遇してくれるケースもありますが、逆に敬遠されてしまうケースもあります。
「経営までしていたんだからすぐに就職なんて決まるだろう」という甘い考えは禁物です。
また、整骨院への就職先を探すときには、一般的な求人サイトで探すよりも以下のような専門サイトを使用されることをおすすめします。
違う仕事に就く
整骨院業界からはきっぱりと足を洗って違う仕事に就く先生方も多くいます。
昨今は社会人枠を設けている企業も多数存在し、違う畑で働いていた人材を積極的に雇用する企業も多いです。
問題は、そのような企業を自力で探すことは難しいということ。
しかし、近年は転職を紹介してくれるサイトが増加傾向にあるため、様々な転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
リクナビ | 豊富な登録企業数。無料診断が的確。 |
マイナビ | 登録すれば自分の市場価値が分かる。充実のサポート。 |
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最後に
同業者として、閉院の決断も、続行の決断も尊重します。
今後もまだまだ続いていく先生方の人生。後悔だけはないようにお互い頑張っていきましょう!